赤字を止めようと思うなら、これまでの悪い(赤字を出す)仕事の仕方を変えなくてはなりません。
秋の深まりに伴い、気温も下がってきています。苫小牧の自宅では、朝晩ストーブを使い始めています。
ストーブといっても、まだポータブルストーブで十分ですが、ストーブの温かさはホッとします。
昨日の午後は北風が強く、家の周りを枯れ葉が舞っていました。これからどんどん枯れ葉の量が増えていきます。
今から5年以上前でしょうか、債務超過の会社の経営支援をしていました。幹部社員は解説や理屈はいろいろ言うのですが、人員削減のたびに売上も一緒に下がり、どうしても赤字が止まりません。
工事現場別採算管理は1年で定着し、工事現場の原価割れは2年でなくなったものの、受注力の弱さの克服、営業力強化が最重点課題です。営業担当部長が問題の中心でした。
そんな中、古参幹部から「地域ボランティアで近くの公園清掃をみんなでしょう」と提案がありました。
私は、「公園掃除は良いことだけど、赤字が止まってからにして下さい。優先順位が違います。」と発言しました。
怒って返ってきた言葉は「俺はやる気がなくなった!」。自分の善意が否定(?)されたと感じたのでしょう。
彼は「やる気がなくなった」のではなく、みんなと一緒にで本気で黒字にする「やる気は、今更俺にはないぜ!」という本音を、言葉にしただけと感じました。
古参幹部がこの状態ですから、赤字は止まりません。トップも逃げますから、誰が最終責任者か分からない状態なので、呆れて私は契約を解除しました。
「変われない」のではなく、「変わりたくない」「今のままがいい」「責任を取るのは自分じゃない」という意思決定を、自分でしているだけではないでしょうか。
これでは「赤字から黒字に」変わりようがありません。
[ 更新:2016-10-10 07:24:57 ]