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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

ダウンサイジングに当たって:緊急法の取組み方(その2)

ダウンサイジングの具体的手順

吉見事務所が実際に行っていることを示します。

第一に自社の損益分岐点売上高の把握をして下さい。
続いて第二には、予測した売上高で、何も手を打たないとどうなるか、最低でも向こう1年間、できれば今後3年間の損益予測と資金予測をして下さい。そして資金の過不足高を具体的に把握して下さい。
第三に、金融機関からの今後の融資見込、個人からの資金補てんの見込み額を把握して下さい。存続のため、場合によっては個人資産も含め、処分できる資産はすべて処分(換金)することも考えて下さい。
第四に、我社が今廃業、解散、倒産した場合、誰が、どの程度困るかを考えて下さい。
第五ですが、損益均衡、資金収支均衡する具体的な方法を次のように多面的に考えて下さい。
イ)落ち込んだ売上を、元の売上げに戻せる可能性は?
 →販売は現在市場の徹底した深耕をする営業担当がいるか? いなければトップ自ら取り組む覚悟があるか?
ロ)限界利益率を上げられる可能性は?
 →不採算部門や事業があり、計画的な撤退・切り捨てができる?
  あるいは、生産原価・仕入原価を商品構成の変更、外注の有効活用あるいは社内制作への移管などで切り下げる余地があるか?
ハ)固定費を削減する可能性は?
 →管理システムや物流システムを見直し、製造固定費や販売管理固定費を徹底削減する余地はないか(中小企業はこの項目の削減効果は少ないことが多い)?
ニ)人員削減実施の場合は、くれぐれも恨みをかわぬ様に、慎重に社員の気持ちに配慮して進めること。
 →断腸の思いで、給与カット・自宅待機・人員整理などで人員規模の縮小を図る。
ホ)その他、考えられることは全て考えて書き出して下さい。

まとめですが、考えたことが本当に実行可能か、具体的に行動計画、利益計画、資金計画に落としてみて下さい。
自分でやり抜く覚悟がなければ、危機の克服は厳しいものです。

[ 更新:2016-08-10 14:17:08 ]

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