最後ですが、あなたの部下の交友関係の情報は持っていますか。
今は守秘義務や私的事項への不介入という制約があるので、部下の交友関係の情報を緻密に集めるというのではなく、何か話の折や、部下にかかってくる私的な電話のやり取りでも、交友関係の断片は把握できるものです。
「類は友を呼ぶ」とか「朱に交われば赤くなる」という諺がありますね。
前者は、「気の合う者や似通った者同士は、自然に寄り集まって仲間を作るものである」ということですし、後者は「人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなる」というたとえです。
これはかなり真実を突いていると思いませんか。
人生や仕事に不平や不満を持ちながらダラダラと惰性に流されて暮らしていると、そんな自分に合った友達や職場仲間しか自分の周りに集まらないものです。
だから、自分自身が成長して年齢相応に良い人になり、職務スキルもアップしてくと、友達も職場仲間も自然と良い人に置き換わっていく可能性が高いということです。
自分が努力して成長すればするほど、成長した自分を必要とする人との接点が出てくる可能性が高くなるのです。
逆に楽をして他力本願で成功をしようとしても、相手を上手く利用してやろうという人ばかりとしか出会えないでしょう。
時々ですが友達がいない人(友達をつくらない人)もいます。
「自分の人生を誰にも干渉されずに、自分にとって有意義に過ごすのに、あえて周りの人と極力関わらないタイプ」です。
自分の人生の充実に全力で向き合うのはいいのですが、付き合いが良いとは言えないので、どんどん周りから友達がいなくなっていく可能性があります。
また「その人に何らかの問題があって、友達ができないケース」もあるでしょう。
現在の部下の交友関係、勤務年数や家庭環境の変化による交友関係の変化も把握してみると、貴重な情報になります。
今回までの(その1~5)の項目を調べたならば、部下がいかなる人間であり、将来いかなる方向に向かって進むかということも、おおよそのの見当はつくのではないでしょうか。
[ 更新:2016-07-30 15:40:12 ]