あなたの会社の将来性は? 新商品の将来性は?
慢性赤字の経営者は 「銀行は、うちの会社の将来性を見てくれない。」ということが多いものです。
常に安全回収を考える銀行からすると、「将来性、将来性、って、言うだけなら誰でも言えるよな。早く黒字にして見せろよ!」と、面と向かって赤字企業の経営者には言いませんが、必ず思っています。
私の19年の税理士事務所勤務と16年の経営コンサルタント経験で、慢性赤字の経営者から「将来性がある」、と言われて、その後本当に成長・発展していった会社は、とんどありません。
最近の5過去年では、債務超過の企業の大多数は1年以内に破たんしていきました。相談のタイミングがあまりに遅すぎました。あの時の経営者の言葉の裏側は、どのようなものだったのだろうと思います。
銀行員の立場では、私と似たような経験を何度もされると、経営者が言う「将来性」という言葉を信じなくなっていくのでしょう。
将来性があると、堂々と言えるのは、毎年右肩上がりで、それが数年も続いている企業ぐらいでしょう。
売上がよくて横ばいか、逆に減少しているのに、「将来性を信じてくれ」という言葉を使うのは、経営者の言葉の軽さを表すものです。
自社の特徴を語るとき、商品やサービスの素晴らしさ、技術力の素晴らしさを中心に語る経営者はたくさんいます。
その中にあって会社を成長させる経営者は、自社の商品やサービスをどうやって売ってきたか、その上で今後どのように売っていくのか、というマーケティング手法も並行して語れる経営者です。
[ 更新:2016-07-29 15:15:22 ]