創造経営コンサルタント吉見 - head

経営コンサルタント吉見からのお知らせ

中間管理者不在、40歳以上の管理能力のある人材の不足

かつて、大企業であっても中小企業であっても、日本企業の強さは現場を支える中間従業員層の能力や活動レベルの高さにあった。これまでの、組織の診断や経営改善の仕事を通じて浮かび上がる共通の問題は、この中間従業員層の能力や活動レベルの低下、あるいは企業の期待する水準とのミスマッチである。

特に40歳台以上の年齢層で顕著だが、経営者や30歳以下の社員がこの問題を危機的と認識しているのだが、当の40歳台以上の年齢層はその認識がない。自分たちは十分力を発揮し、会社にきちんと貢献していると思い込んでいる。

面談やテスト、作業分析をしてみると、彼らは「管理者としての仕事」をしていないことが浮かび上がる。当事者の自己啓発の不足や怠慢の場合もあるが、製造業や建設業では、現場リーダー自身がプレイングマネージャー化して、部下を育てる時間的・精神的余力がない。生産性優先や成果主義のもとに売上や利益のノルマ確保が優先する場合もある。

この結果、部下たちは、働きがいや職務能力の向上を現場で学ぶチャンスが少なくなり、仕事の進め方、働く心(マインド)の学習、他部門や仲間への支援の頼み方、それに応えて応援する仕組、それらを現場のリーダーが統制し評価するという現場の智恵が失われ、中間層やその下のやる気の低下という現象が増えている。

[ 更新:2015-10-01 08:24:06 ]

その他の記事
記事のインデックスに戻る
ページのトップへ
創造経営コンサルタント吉見 - foot