いくら立派な制度(仕組み)や方法を考えても、それを担当する人に実力がなければ、立派な制度(仕組み)や方法も適切に運用されません。これでは価値がないことになってしまいます。まず自分から、せっかく作った制度(仕組み)や方法を、立派に運用できる人になろうと日々心がけましょう。
「天下の本は国にあり。国の本は家にあり。家の本は身にあり。」というように、本気で国を思い、本気で地域を思い、本気で会社を思うなら、最も身近なわが身を修めることから始めましょう。一定の年齢の人は経験されて理解されているのですが、あらゆる仕事・事業は、本当に「人」に尽きます。担当する人、経営する人の人間性いかんで、仕事や事業の浮き沈みの強弱が決まります。ですから「事業は人なり」という言葉になるのです。
人は誰でもその人なりの、一つの時代に、一つの所で、一つの立ち位置(立場)を得て生きています。ですから、素直にその時に、その場所で、その立場で、精いっぱい努力しましょう。他人のせいにしていては、本当の智慧は沸いてきません。他責ではなく自責のスタンスで進みましょう。人生に逃げ道なし、人生全て当たりくじです。
「人は人 吾は吾なり とにかくに吾が道を 吾は行くなり」【西田幾太郎】
採用でも継続雇用でも、その会社が好きだとう人が集まってこないと、この会社が好きだとう人がたくさん会社に残っていかないと、しらけてしまいます。中小企業は頭のいい人を採るよりも、やる気のある人を採りましょう。人がなんと言おうが、この仕事が俺の天職と惚れ込んでいる人は、行動力とヴァイタリティで、歩みの遅い先輩を抜いていきます。
現在のような長引く複合不況では、売上が戻らないことを前提にして、利益をどう上げるかを考えるしかないでしょう。利益を上げる方法を全社員に募り、出てきたものは全て試すのです。そうすると、効果が出たか出なかったかは、提案者が一番よく分かります。特に危機にある時は、トップダウンも大事ですが、一般社員からのボトムアップも強いのです。こういう時にトップと社員に危機感が共有でき、提案があがって来ると会社は変わります。
強い運を持つお客様企業を見ていると、働いている社員とか、商品を買って下さるお客様の総意(期待・願い・思い)から強い運が導かれているようです。社員から成功して欲しいと思われ、顧客に商品やサービスを気に入られ、この会社にもっと伸びて欲しいと思われることで、強い運気がもたらされています。
[ 更新:2011-12-04 11:05:33 ]