コロナ禍二年目は、経営者の経営力も現場の実力や問題もあぶりだされています。
経営者は、今現在社員が持っている力を正しく効率よく発揮させる手法を持っているかがあぶりだされてています。
社員の力も商品力も、市場で競争しながら黒字を維持するには欠かせないものです。
経営者の説く正義・正論も、社の内外に敵をつくらないためには必要なことではあります
最近見えてくるのは、人はいかに生きるべきかという人生論を語る経営者は多いけれどが、自分は実際にそのように生きてはいない人がいるということです。
会社は社員数が多くなればなるほど、社員の世代間のバラツキが大きくなればなるほど、心からの一致団結は難しくなります。仮に一致団結できたとしても、それを何年も維持することは簡単ではありません。
マキャベリは次のようにったそうです。
「人の上に立つ者は、人間的性質と野獣的な性質(狐のような性質とライオンのような強さ)を学ぶ必要がある」と。
そうは言っても、トップは関わる人たちから恨まれたり、憎まれたり、嫌われることは避けるのが賢明です。
これは「怖れられる」とは意味が違うからです。
この点はオーナー創業者には備えている人が多いと思います。
オーナー創業者は、二代目や三代目経営者と比べると、更に強い精神力と簡単に壊れない肉体を駆使して現在の会社にまで育て上げてきたと言えるでしょう。
トップは社員から軽蔑されたり見くびられたりすると、指示や命令は機能しなくなります。
また、社員たちには「トップは常に自分たちを必要としている」と思わせることも人心掌握では必要です。
加えて普通の社員は、自分を守ってくれない上司や、誤りを質せない上司には、素直で忠実ではありません。
[ 更新:2021-08-18 11:14:28 ]