事業継承は本当に難しい
自分が経営をする、自分が事業を受け継ぐなら、どこかに定着し、どこかに定住し、そこで根を下ろし、根を張り巡らし、気候変動に耐え忍び、歳月を重ねて人として成長する必要があるようです。
経営体として企業が地域社会の中で存在するということ、経営者として生きるということは、関わる人との持ちつ持たれつの関係の連鎖であるようです。
これは最近よく使われる、ウィン・ウィンの関係とは、少々意味が違うような気がしています。
経営の現実は、負け続けてはいけないが、自分たちだけが勝ち続ければ良いというものではないし、勝負は相手を徹底的に叩きのめすものではないだろうと思うのです。
相手を叩き潰して恨みをかって、怒りをかっていい事はないはずです。
どこかで怒りを鎮め、どこかで恨みを鎮めることを考えないと、怒りも恨みも増幅する一方ではないでしょうか。
人間には感情があるため、好意は好意を呼び、敵意は敵意を呼ぶことを忘れないようにしましょう。
難しいのですが、褒めるにしても、叱るにしても、お互いの信頼関係があってこそ意味を持ちます。
お互いに信頼関係のない中では、褒めても叱ってもプラス効果は少ないものです。多くは一方通行で終わるものです。
[ 更新:2020-12-16 09:42:48 ]