現実と理想までの距離を測れますか?
経営には、「目の前の現実と経営者の理想との距離を測る」というものもあります。
目の前の現実を把握できない人がいます。目の前の現実を観ることなく、理想だけを語る人もいます。
現実からスタートして、理想までの距離を測れなければ、走行路線(ルート)が決められない、到達までの時間(平均車速)も決められない、必要な燃料の量が分からない、途中の休憩も決められない。これではいつまで経っても理想には到達しないことでしょう。
理想に至るまでの途中に、実現可能性の高い中間立ち寄り地点をいくつか決めませんか。
自分の理想に到達するルートと立ち寄り先を取捨選択し、自分の選択として確実に移動を重ねるから、理想が現実となっていくのだと思います。
かつて、将棋の升田幸三九段は「着眼対局、着手小局」と言っていたそうです。
意味は、「大局を見ないものは全体像を見失う。かといって、小局を疎かにしては勝負には勝てない。」ということでしょうか。
総論は大事だけれど、各論の裏付けのない総論だけでは、経営は成果が出ないと思います。
[ 更新:2019-10-07 08:41:03 ]