ABC・D分析とは一種のランク付け
どこの会社でも多くの商品を取扱っていれば、儲かっている商品ばかりではなく、儲かっていない商品もあるものです。
得意先や仕入先も同様です。そこで商品・得意先・仕入先等を次の基準でABC・Dに4区分します。
・Aクラス―企業の永続に必要な利益・資金に貢献しているもの。
・Bクラス―企業の永続に必要な利益・資金をやや満たしているもの。
・Cクラス―企業の永続に必要な利益・資金を実現できないもの。
・Dクラス―企業の永続に必要な利益・資金にマイナスをもたらしているもの。
DをCに、CをBに、BをAに改善することが経営体質の改善です。
とりわけ、Dのマイナス要因を早急に取り除くことが収益改善の第一歩です。
又利益率がいくら高くても資金循環が悪ければ「勘定あって銭足らず」となってしまいます。
そこでABC・D分析では、利益とともに、仕入れてから支払までの支払期間と、売ってから回収までの回収期間とのバランスを図るような資金回転の両面からの分析、改善を行うものです。
あなたの会社でも、定期的にこのABC・D分析の手法で商品と得意先を見直しましょう!
【参考:ランク区分のための指標】
年間売上の金額(ボリューム) 売上の構成比 売上の近年の伸び率 今後の伸びしろ 顧客紹介の実績
粗利益率 回収条件や回収期間 値引き状況 商談のしやすさや仕事のやりやすさ クレームや無理難題の頻度
この他にもいろいろな指標がありますが、今後我社とどのような関係性を構築していくかという観点で取捨選択して頂きたいと思います。
[ 更新:2019-06-18 09:57:19 ]