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生産性の改善をしようとする場合

苫小牧の経営ゼミで取上げたたこと。 「生産性の改善をしようとする場合、次のことは済んでいますか?」 ということを確認しました。

まずは、「業務の効率化」が行われていますか?

そのためには、自社における業務の効率の良い状態と悪い状態とはどのようなものであるかが、管理者が説明できないといけないのです。その上で現在の業務のレベルがどの位置にあるか、データや計数を使って説明できること。
そして、何をするとどのような改善効果が期待できるのか、仮定の話であっても説明できないと、具体的な業務の効率化は進みません。

業務の効率化の一つに「作業工数の削減」というのがあります。ここでも、実際の作業工数が把握されていないと、今の作業工数(仕事の進め方)が妥当かどうかも分かりません。自社の標準作業工数も示されていないとなると、生産性の改善の前の状態にあります。

「情報収集コストの削減」というのもあるのですが、そもそも必要な情報とは何かが定義され、実際に情報収集が行われ、収拾された情報がデータ化され、それを読み込んで評価する仕組みがあって、会議資料がつくられるから業務の改善につながり、ひいては生産性の改善につながって行きます。

そして「費用対効果の検証」です。投資採算測定というと分かりやすいかもしれません。
投資には設備投資や人的投資(教育投資含む)、研究開発投資などもあるでしょう。
投資とは事業に資金を投入することです。事業とは営利を目的として営まれますから、投資による利益を見込むことは絶対です。投資に成功や失敗はありますが、成功確率を高めるためには「費用対効果の検証」は不可欠です。

「投棄」となると、投げ捨てることですから、事業ではあり得ません。
「投機」は、不確実だけれど偶然の大もうけを狙ってする行為ですから、これも事業としてはお勧めできません。

生産性の改善をしようとする場合、業務管理から改善改善の下地がないと、歩みは遅くなります。

[ 更新:2018-07-20 15:41:56 ]

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