従業員とのコミュニケーション(経営意思の疎通)
最近つくづく思うことですが、従業員には会社のことを知らせすぎてもいけないし、全く知らせないのもいけないし、急に危機感をあおるのは最悪ということです。
現在の従業員と管理者のレベルに応じた適切な経営情報の開示と、現在の経営環境の有様を話す時は相手のレベルに応じて取捨選択して与えると、従業員の協力を引き出し、会社を伸ばし充実させる経営につながります。
経営情報の開示が少なすぎると、ある日急に厳しい経営実態を知らされた時に反感や敵意を生むことがあります。
丸裸で何もかも従業員に経営情報を開示いていると、仲間意識や平等意識の醸成にはプラスに働く場合もありますが、自分の将来に不安感や危機感を募らせると離職につながることも起きます。
悪意を持った社員が、いいところは省いて、悪いところを見て、誇張して社外に吹聴されると最悪です。
ここでは、「経営者には良き社内通訳者が必要」ということを言いたいのです。社内通訳者の役割は、経営者の補完者が担ってもいいし、中間管理者層が担ってもいいのです。
通訳者の仕事は、会社の良さと経営者の善良さを常に従業員に具体的にアナウンスすることです。今の苦労は、何時頃、どのように報われるのか伝えていくとこです。
人は敵となると戦いを挑みますが、味方や友人、仲間には反抗しにくいのが普通の人の心理ではないでしょうか。
このような普段のベースがあれば、大ごとが起きても、想定外のことが起きても、経営者が誠心誠意ことに当たり、通訳者が伝わるように社員につなぐと、足並みの乱れによる失敗は免れます。
従業員との適切なコミュニケーション(経営意思の疎通)は、会社を伸ばし充実させる経営につながります。
[ 更新:2017-11-17 10:43:21 ]