変わるのにある程度の時間がかかるのが、人であり組織です。次のように取り組んでみてはいかがでしょうか?
第一は、今のままではいけない、変わる必要性の理解と納得です。
変える必要性を感じていない人の集まりや、現在のままでのリスクを感じない状態では、自発的な変化は望めません。
スタート時点では上からの圧力(強制力)、動き始めてからはリーダーが一緒に変えていく推進役になる必要があります。
二番目は、こうしたら変わっていけるよ!という、強力なお手本や見本の存在です。
個人でもいいでしょうし、モデルになるチームであればもっといいでしょう。
三番目は、分りやすい将来展望(ビジョン)です。「こうすればこうなる!だから一緒にやろう」という、一貫した推進姿勢です。
抽象的で観念的で、具体的なイメージがわかないと、人は動きません。トップ層が先頭に立って、意地になってやらないと、人は動きません。やったりやらなかったりでも人は動きません。
四番目は、将来展望(ビジョン)の浸透には時間がかかるものとして、トップは自分の言葉と行動で、繰り返し、繰り返しアナウンスしてください。部下が根負けするまで、執念をもって続けることです。
五番目ですが、変化するまで続ける。できるようになるまで続ける。最初は下手でも、遅くともいいのです。
できない人、やり方が分からない人、臆病な人には、上位者がマンツーマンでサポートしましょう。
教える、やって見せる、一緒にやってみる、背中を押す、勘所を助言する、できたらほめる等々です。
六番目ですが、P-D-C-Aサイクルを回す手法を活用してください。
七番目ですが、変化が定着するまで辛抱強く続けましょう。定着するとは、習慣化するということです。
習慣化すると、人が無意識で行動できる状態ですから、できるようになるための管理監督は不要となります。
最後ですが、このプロセス(組織が変化する体験、自分も変われるという体験)を通じて、自立者(権利の行使と義務の履行のバランスの取れる仕事のできる人)と自律的開拓者(自己管理と組織管理のできる人、自発的な課題解決のできる人)が増えるようなると素晴らしいですね!
[ 更新:2017-06-28 11:24:25 ]