ブランド品を買わなくなって久しいけれど・・・
自分がブランド品を買わなくなって久しいけれど、自分で観て、自分が気に入って、自分が納得して使っていればそれでいいのだと思うこの頃。もう物を減らしていかなければいけない年齢になりました。
皆が持ってるから自分も持つ、皆が着ているから自分も着る、今年の流行はこれだから買い替えなくては・・・というように、少数の人たちのためのこだわりのブランドではなく、多数の人に買い求められるのが日本のブランド事情なのかもしれない。
欲望に訴えるマーケティングが効果的だった時代が長かったけれど、人の意識はハッキリ変わりつつあります。
「流行している」からという「モードの論理」(消耗したから買い替えるのではなく、流行っているものに買い替えなくては!)が、年齢に関係なく日本人には強いのかもしれないけれど、それに反応しない層も出てきているし、反応できない層も出てきてることに着目する必要はあります。
独自ブランドを自ら構築していくことは、中小零細企業には難しいですが、自社の市場のトレンドだけは把握しておかないと、適切に環境対応ができなくなってしまうので注意したいことです。
予測可能な一定方向へ向かうトレンドもあれば(今はこれが少なくなってきているし、あったとしてもライフサイクルが本当に短い)、循環型(年次サイクルや固有のリズム)もあるし(待っていればまたいい時期が来るという時代は終わったと思いませんか?待つ時間を決め、循環しなかったときどうするかも決めておきましょう!)、これらを合わせたスパイラル型もあるというけれど、スパイラル型を実感したことがない私です。一番対応が難しいのが方向性の全く分からない、今の時代のカオス型ではないでしょうか。
「不景気だから赤字でも仕方がない」などと、経営であるなら決して言ってはいけない言葉です。
不景気は競争相手も苦しいから、違いがが明確になるし、本物が際立つときで、まさに実力勝負ができる時です。
大手は付加価値の高さと億単位の売上や利益のボリュームを求めますから、私の経験では小さな市場や、手間暇がかかる市場、効率や合理化が徹底できない市場には簡単に入ってこないものです。
大手の市場に中小企業が入ろと無理をして、自滅とは言わないけれど、大怪我をする方が多いのではないでしょうか。
今こそ需要創造に挑み、今の時代にあったマーケティング力を磨き続けるのが、最近の経営者の一番の仕事となっています。
その中で、社内不良・ロス(社内損失や無駄)対策・クレーム対応に追われるようであれば、今後はかなり厳しいものとなると思うのです。
[ 更新:2016-10-25 08:33:52 ]