人は見たいないものは見ないようにします。自分が嫌な現実から、離れられるなら離れようとし、見ないで済ませられるなら見ないものです。
経営数字は現実そのものです。
経理の仕訳も、貯めてためて、記憶が薄れてからやろうとすると、分からなくなります。
経営管理に役立つデータも、その形が決まるまでは、気の遠くなる単純作業の連続と、何度ものやり直しの結果、やっと役立つものになります。
このような地味な作業を怠る会社はトラブルが多いものです。
それは社員が自分勝手に決められた地味な作業を怠るので、クレームやミスが増えるからです。
儲かっている企業の経営者は、細かい方が多いですよ。
お金は寂しがり屋なので、仲間がいて大切にしてくれるところに集まります。
意味づけのできない仕事はやってはいけないのですが、お金は一見無意味と思われる仕事を重視する人の所にも集まって行きます。「細部に神が宿る」という言葉がありますが、「非効率の向こうにある経営効率」と言ってもいいでしょう。
商品やサービスをもっとよくしよう、お客様の気づかない満足や納得感を徹底して追求する姿勢は、必ず良い結果となって現れます。
高額納税も、会社の社会貢献であり、経営コストであるとはいうものの、納税の背後には経営者の「痛み」もあります。
その痛みを克服した経営者が、持続・永続できる会社をつくって行きます。
[ 更新:2016-09-03 10:38:28 ]