---

訓練とは教えて、熟練させること。トレーニングのことですね。

教えるとは、相手が覚えるように言うことです。
相手が覚えられないような言い方では、いくら言っても教えたことにはならないのです。
教えることは導くことです。導くことは道案内であり、指導です。
道案内がまずければ、行きたいことろに行けませんし、行って欲しいところにたどり着けません。
指導者の指導がまずければ、指導を受ける人の成長は期待できません。
本人の資質次第と言うなら、指導者はいらないことになってしまいます。
職場での管理者の指導力とは､現在部下がしている仕事の状態と､会社側が期待している仕事のレベルとのギャップがある時に､会社側が期待しているレベル迄部下をもって行く教育指導力のことです。
この観点で朝礼を見ると、いくら皆で揃って何かを毎日唱和したとしても、個人別に不足している職務スキルを高めることはできないでしょう。
たとえば、「挨拶」を例に考えましょう。会社が期待する良い挨拶とは、手と足を止めて相手の目を見て、穏やかに微笑んで、ハッキリと発声することと決められているとします。
朝礼で社員が揃ってこの内容を唱和したとして、朝礼だけで全員ができるようになったでしょうか？
会社が期待する良い挨拶内容を毎日唱和しても、声は出ているが、相手の目を見ない人もいるし、目は見ているが穏やかな笑顔がない人もいるはずです。会社の求めるレベルと比較して、自分は何ができて、何ができていないかはわからない人がいます。
ここに職務訓練（ＯＪＴ）の必要があります。

[ 更新:2016-08-24 08:31:58 ]