毎年最低一度は決算分析をして下さい。一年間、やったこと、やらなかったことの結果が集約されるのが決算書(財務諸表)です。
なぜ決算書(経営)分析をするのでしょうか?
自分の会社の経営内容を知る為には、経営結果として集約される決算書の数値を的確に押さえる事が大切です。
会社の実体を知るには、 まず経営結果としての数値を的確に押さえる事、次にその数値がもたらされた原因を経営活動に照らし合わせて観る事。第三はその数値でとらえ切れない事柄(本質)にまで踏み込んで経営の実態を考える事 、この3つが有機的に行われる事によって決算書(経営)分析は深まります。
本当の意味での経営分析とは、一般的に財務分析と呼ばれる数値による分析(数値で計るという意味で定量分析といいます)と、数値の背景にある経営活動の分析(量ではとらえ切れない属性的分析という意味で定性分析といいます)との2つの分析から成り立っていますが、今回は定量的な財務分析をすることのお勧めです。
参考としての説明ですが、私たち経営コンサルタントの実務では、○企業の経営力を分析し、○改善項目を見つけ、○改善するための方針・施策を立案し、○(3年先を観て1年後の)利益計画を立て、○予測貸借対照表と予測キャッシュフロー計算書を作成するという展開まで行います。
過去の決算書(経営)分析の研修にあたり、私の関与先社長様より次のコメントをいただきましたので、ご紹介します。
「当社の税理士事務所もそうですが、経理資料、税理資料、会計資料のみで、費用換算するだけに思います。月末の資料に一言のコメントもありません。税理士事務所にコンサルは頼んでいませんが・・・
特に職業会計人の皆様には、企業人の心境を是非分かっていただきたいと思いますのでもう一つ。
厳しい顧問先状況ではありますがやはり、分析解析改善指導は、ノウハウを売る商売ですから、きっちりとした費用を請求すべきもので、関与先だからサービスというのは、どちらの側も、真剣みに欠け責任のないものになってしまうと思います。
財務分析手法を取り入れて、提出するのは、全くの始まりであり、吉見さんが当社にやって下さったように噛み砕いて、社員に知らしめ、改善してまた財務分析し問題点を改善していくことが、税理士、会計士のこれからの仕事で、吉見さんよくご存じのように分析後のほうが、パワーと費用を必要としますよね。
こうは考えていないと思いますが、税理士、計理士側が、目新しい分析表を経営層に出しても瞬間的なものであり、それからどうするかをマニュアルを作りフォローする経費を顧問先と打ち合わせて企業が、改善されるまで責任をもって言い続けることだと強く強く思います。」
[ 更新:2016-08-16 15:16:52 ]