近年「強いものが生き残るのではなく、新たな環境に適応したものが生き残る」と言う表現を何度も耳にします。
学校を卒業し、社会の一員となると、何年で卒業ということはなくなります。
最近では転職されるときに、前職を「卒業」と表現する方も増えているようですが、ここでは本来の意味である「その学校の全過程を学び終えること」を卒業とします。
社会で働くとなると、学校の中の学級のような完全に固定化された組織に組み込まれることは少なく、組織も社会情勢も常に動いて変化を続けます。自分では何も変わていないと思っていても、周りは勝手に変わっていきます。
この変化が当たり前の中で生きていくということは、新しい社会環境に合格するかどうかの試験、試験の中にいるということでもあるのです。
今回のコロナ禍では、極東の島国である日本も、世界の一員であり、世界の変化する情勢の影響を強く受けていることを教えられました。
私たちがコロナ禍の新しい状態に合格して生き残るのか、不合格となって脱落するのかのどちらかに振り分けられているという厳しさを実感させれれます。
参考:山本七平著「1990年代の日本」 日本人の履歴書より
[ 更新:2021-03-09 15:20:35 ]