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訴訟

裁判所に訴訟を申請したことはありますか?

私は少額訴訟を起こしたことが一度だけあります。その時は裁判所の担当の方が親切丁寧に指導して下さり、順調に進めることが出来ましたし、その結果も充分なものでした。

私が大学で法律を学んでいた頃は、日本人は訴訟を避ける傾向がとても強いと言われていましたが、今はどうなのでしょうか?

創造経営をつくられた薄衣佐吉先生は、訴訟だけでなく対立事は避けるべきという立ち位置でした。
特に親しい間柄、親族や血族間での訴訟の、後々まで尾を引く悲惨さを繰り返して訴えていたような記憶があります。

訴訟を起こすと、訴訟費用というお金もかかりますし、裁判が終了するまでの時間もかかります。ゴールが見えないと、お金と時間の問題は、誰にとってもストレスとなりますね。

訴訟では一方的に負けるわけにいきませんから、事案によっては相手の不正や過失を暴き立て、お互いが敵意をむき出しにして言葉の暴力というか戦いをするのですから、心理的にも負担は大きいことと思います。
大学で司法試験に合格された先輩は、当時次のように話されていました。
「実際の裁判の場では、相手の傷を早く見つけて、そこに素早く塩をもみ込んだ方が勝つ。それが裁判の現実だ。」
当時は本当?と思って聞いていましたが・・・

そして裁判が決着するまで、時間をとめて過去の出来事にこだわることとなりますから、未来(先さき)に進むには強いブレーキとなることでしょう。

「法は人間を外面的にしか救わないから、訴訟に勝っても内面の荒廃は残ることが多い」とは、法哲学者の長尾龍一先生の言葉だったと思いますが、そういう事案もあることでしょうね。

[ 更新:2018-10-14 08:44:12 ]

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