世界銀行上級エコノミスト 田中知美さん 日経ビジネス 2015.10.12p83を参考
私も年金受給年齢に達し、これまでと年金に対する興味や対応が変化している。私と似た世代の人たちは、たぶん同じような感覚でいることと思う。
日経ビジネス 2015.10.12p83には、「年金制度改革が貯蓄率に与える影響」について書かれていた。
ここでは、年金制度改革に反応し、老後を考えて最適化行動を取り、貯蓄行動を変える個人と、制度が変わっても貯蓄行動を変えない個人の2種類がいるというが、そうだろうと思う。
興味深かったのは、ここで触れられたデンマークでの研究結果だが、「保険料の支払額が上昇しても85%の人々が貯蓄行動を変えなかった」と言う点である。これは日本、あるいは北海道でも当てはまるか、個人的には疑問に感じた。
金融広報中央委員会の「家計の金融資産に関する世論調査」で、老後の暮らしを非常に心配していると答えた世帯は、1992年の14.8%から2014年には41.3%に上昇したとある。これは素直に納得できる数値である。
この不安感が解消されなければ、地方の景気が回復する流れは起きないと思う私である。
[ 更新:2015-12-28 15:34:18 ]