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自立と「共生の思想」(ネットワーク化)

 40年以上にわたる職業人生においてまず大事なことは、キャリアを重ねながら個々人が本当に自立することではないか。

中高年になっても、会社に寄生する、上司に寄生する、職場仲間に寄生するようでは困り者だ。20代は社会人として成長途上だから片目をつぶるとして、40代以上の社員全員が自立者となっていけるならば、その組織はたくましい。
 
共生には3つのポイントがある。第一にお客様との関係だ。お客様あっての我社であるが、お互い自立しつつ共存共栄を図る。第二に地域社会との共生、会社のやっていることが地域社会で本当に必要不可欠とされていれば売上が減ることはないのだから、タイムラグはあってもおのずと利益も上がり、地域社会への貢献にもなる。社員のモチベーションも高まる。第三は社員同士での共生。お互いが自立し認め合って切磋琢磨していくということである。
 
「個」の自覚とは、自分は何者であるのか、年齢を重ねるに伴いどのように仕事を通じて関わる人に貢献できるのか冷静に認識し、絶えず反芻する。自分自身の「自覚」が深まれば深まるほど、自分の使命が明確になり迷いがなくなり謙虚になる。ちょうど、学べば学ぶほど自らの知識や能力の限界を悟るようなものかもしれない。
この徹底は、ともするとムラ社会的なぬるま湯の人間関係に埋没し、一方で弱いものに強く、他方で自分の甘えを当然とした情緒的な関係に陥りがちな未成熟な大人には必要な作業といえる。
 
企業経営で避けなければならないのは、現実を無視した急ぎ足の拡大路線や、見栄や体裁を繕うためのゴマカシ、思考停止状態での横並び行動などである。
 
自立したものたちの「共生の思想」(ネットワーク化)は、いかに持続力のある地域に無くてはならぬ企業になりうるかと言う思想なのだ。

[ 更新:2015-09-22 08:31:21 ]

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