厳しい時だからこそ、価値観が共有できる皆様と、今年も一緒に歩ませていただきます。
混沌として、なかなか先が見通せない今年です。私の大好きな北海道という地域の風土に合った、地元に一緒に住む人たちに喜ばれる商品やサービスを極めて行きたいと願います。人は誰もが、実にその人らしい大きな潜在力を持ち、可能性も秘めています。年々ただ漫然と過ごすのではなく、関わる人の個性と自分とをブレンドしながら、じわじわと熟成するという年の重ね方をしましょう。経営者の方は、創業の心を忘れず、革新を続ける中核人材と一緒に、この厳しさを乗り越えましょう。
振り返ると、ただひと時の怠慢が大きな失敗につながり、事業存続の危機に陥ることがあります。個人の立場でも、誰かのわがままや、自己中心的な執着が、子孫に大きな負担や災いを残すこともあります。我社に、我が家に、あの事件さえなければ…、あのような人間さえいなければ…という後悔は、誰しもそれなりの数があるものです。このようなことは、口に出して語り継がれて残ることもあれば、誰かの胸にひっそりとしまわれて、記憶の外になっていることもあります。この修復には時間も費用もかかり、担当する立場となった人の心労は大変です。当然家族にも負担はかかります。自分のやったことでもないのに、血筋だから、あなたしかいないから、立場上…いろいろな理由から担うこととなり、課題を解消される方には、本当に頭が下がります。ただ残念ながら、過去は変わりませんし、記憶になくともその事実がなくなったわけでもありません。私達は、私達の立場で、誰かを責めることをやめて、自分が修復する、代わって償う、代わって借りを返す人生もあることを学びましょう。
[ 更新:2011-03-10 09:19:06 ]