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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

【働く:仕事とは】

志を抱くのも人、志を受け継ぐのも人、その志を完成させるのも人だ。

 人が、関わる人に意義ある仕事を提供し、そのような意義ある仕事の反復継続が人の成長を促す(人をつくる)という循環がある。これが良い循環をすると、その人の帰属する会社・取引先・社会を進化させる。逆に悪い循環をすると、この善循環過程の連鎖から排除され、それが売上と利益の減少となっていく。
 志というと古い言葉と取る人もいるようだが、分かりやすく目的と言い変えてもいいだろう。確かに今の時代は、私たちは志(目的)を持たなくとも生きていける。しかし、志(目的)のない会社、志(目的)のない人達の集団が、将来も長きにわたり組織体として機能するのだろうか。
 大都会に行くと気付きにくいのだが、北海道で暮らすと、私たちは自然の中に生かされていることを感じる。私は特に北海道の農業・漁業の恵みと、凍てつく冬にそれを感じる。100年以上前に開拓に生きた人達が、寒さと飢えと戦って切り開いた北海道に、今の私たちは生きている。私たちが得ている豊かな生活は、先人たちの失敗、悲しみ、苦しみの上にやっと成功したものが凝縮された結果だ。今私たちが活用する知識やスキル、道具や機械も、先人達が生み出して今の私達に譲ってくれたもの、残してくれたものだ。だから、現在快適に、少ない失敗で暮らせることは、実に有難いし、本当に幸せなことといえる。
仕事の「仕」にも「事」にも、仕えるという意味がある。仕事は自分がする(やらされる)のではなく、自分がさせていただくものでもある。上位者の立場にある方達は、トップに仕え切る心で臨まなければ、いつまでも自分が何者か、自分の役割は何かが見えてこないだろう。

[ 更新:2009-10-01 16:57:06 ]

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