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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

粘り

命懸けとは死ぬ覚悟の意味です。となると簡単に「命懸け」等と口に出せませんね。

 お客様の経営者にはまさに命懸けで働く方がおり、タイムラグはあるもののすごい経営成績が出ています。仕事で関わるようになり、5年、10年、20年という歳月の経過で年商は当初の2倍、3倍、5倍になっています。当然社員数も売上増加に伴って増えていますし、納税額も増えています。当時は信じられないような企業に成長しています。成長の過程で、さらにもう1回挑戦してみよう、さらにもう1回挑戦を繰り返してきた結果です。トップが本気で頑張り続けた結果が今の姿です。

 成長しない経営者や社員さんの中は、新年度が開始してしばらくすると、「私は力がないからできません。計画達成は無理です。取引先は皆仕事がないと言ってます。うち(わが社)に出す仕事はないそうです。どうして良いのか困ってます。もうどうしようもありません。」と言いにくる人がいます。

 同じ地域で暮らし、働いているのですから、同じ環境にいれば苦しいのも厳しいのも一緒です。本当に力がないのでしょうか。自分で勝手に力がないと決めただけです。その人は緒戦で早々に負けた方が楽なのでしょう。トヨタの新車を5台以上売るには(5台というノルマを達成するには)、詰めの商談ができる見込み客15件以上との交渉が必要でした。自分一人で右から左に5台以上は売れませんから、見込み客だけでなく、何かあれば一度力を貸してくれる人、情報をくれる人をセールス日報に書き出して、そこへこまめに行きました。当時は私も20代前半ですから、行っては全部断られるのが普通でした。私にあるのは愚直さと生真面目さだけでした。
 時には自分の好きなものを食べ、先輩と厄払と称して毎晩飲みに出かけ、少し元気になって、気を取り直して「よしやろう!」って思ったら契約が取れたこともありました。今から30年前で150万円以上の値段の新車が、そう簡単に売れるわけはないのです。でも、自分には売れない、今月は無理と思ったら絶対に売れません。今日は売れなくとも、今週は売れなくとも、そのうちに絶対新車は売れると思って1件1件愚直に訪問しました。誠実に一所懸命努力しているとプレゼントはありました。天は味方するのです。
 
 反対に売れない人っていうのは、売れない理由ばかり探していて、仕事はしていないものです。セールス日報も嘘だらけ、喫茶店やパチンコ、お友達のところでだべリングや賭け事で時間を潰す人もいました。これでは売れないし、売る力がつくこともないでしょう。

 今私は経営コンサルタントを仕事としていますが、どの仕事でも同じだと思いますよ。今の仕事で自分を活かすには、素直さを忘れずに、愚直に粘り続けましょう。何か行動を起こさない限り、何も始まりませんし、変わることはないのです。自分の仕事は何か、何を求められているか常に確認し、誤りやゆがみがあればすぐに軌道修正を行う。いいことも悪いこともあるのは当たり前。悔しいと思って頑張った人が成長し、追い越していくのです。

[ 更新:2009-08-31 15:21:38 ]

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