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経営コンサルタント吉見からのお知らせ

7月26日雑感:成熟

私たちが生きて暮らす日常は現実(リアル)の世界です。常に誰かとの関わりの中にいますから、いつも自分の事を棚に上げていると、いつも人のせいにばかりしていると、協力してくれる人は一人二人と徐々に自分の周りから減っていきます。ですから定期的に我が身を振り返り、自分に非はないか反省し、襟を正しましょう。

 時々、自分が傷つきたくないために相手を攻撃する人もいます。私はそのような人と対すると辟易してしまいます。次からはその人と会うときは、自分が受ける攻撃に疲れないために距離を置きます。
 人は日々変化していきますから、当然価値観も変化し続けています。自分の中の事は、自分では気付きにくいだけです。その変化ですが、きっとその人に必要があるから起きているのでしょう。その変化にはプラスもあればマイナスもあります。年齢相当の成熟という変化であるといいのですが、逆の事例(退化すること)もありますね。
 バブル期や金融至上主義は、一部ですがお金の払い手至上主義、消費至上主義に結び付きました。この10年、15年で待てない人、切れる人も増えました。IT化の浸透で、リアルタイムの功罪も見えています。単純な白黒二分論や自分の感情が強く表れる世の中にも見えます。幼児性が強まっている、あるいはなかなか成熟しないというと言いすぎでしょうか。
 自己実現、自分らしく生きるということはいいことなのですが、だからと言って我慢しない、自分を抑えない、無理して他人に合わせない人が増え続けると一体どうなるのでしょう。秩序が維持されなくなる恐れがあります。心理学者は、自己愛が強すぎると、心が満たされず、常に不満を感ずると言います。権利があれば正当な要求は出来るでしょうが、権利と同じだけの義務を果たさなければいけません。
 この変化は、グローバルスタンダードが優先され、企業が短期決戦型社会になっていることも一因なのでしょうか。私たちが暮らしやすい社会、働きやすい会社に自分も関わって再構築する時期がまさに今ではないでしょうか。大変な取組であっても関わっていきませんか。

[ 更新:2009-07-28 10:02:31 ]

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