税理士原先生とのご縁でセミナーの講師をさせていただきました。いつもは知った顔が多いのだけれど、今回は初対面の方が大半で緊張しながら1時間あまりの持ち時間を、最近のコンサルタント事例を中心に説明させていただきました。ここにその要約というか一部を紹介します。
① 現状認識 北海道の人口の減少と高齢化
平成20年3月末の道民人口は5,571,770人だが、平成10年12月は5,731,812人だった。過去約10年で16万人が減っている。高齢化と合わせると消費量はドンドン減る流れだ。
*人口が増えている地域は札幌から苫小牧の道央ラインだけ!
この現実なのだから、私たちは量的な拡大ではなく質の充実目指す。まず、我が社の質へのこだわりは何か、顧客が当社に求める質は何かを明確にする。
② 悪いものはやめて良いものに直す。良いものは続け、さらにもっと良くする。人と職場の質の改善、これは終わりのない取組。
*例えばムカデ競争の場合、遅い人に合わせないと全員がずっこけてしまう。でも遅い人に合わせると効率は悪いし勝てない。結局、遅い人を励ましながら走るしかない。それができる人をチームリーダーという。
*「社員にやって欲しいこと、やってはいけないこと」の徹底が前提としてある。」
③ 相手の売上を奪うのか、棲み分けるのか、我社の営業方針を明確にする。
中小企業は市場深耕策を重点に市場開拓、あるいは商品開発戦略をとる。既存顧客を満足させられない企業が、新規顧客を満足させられるのか?
④ 「売上=客数×購買単価」を掘り下げる。
客数を維持する、再訪問回数を増やす工夫をしながら新規の紹介をプッシュする。客単価が上がらないなら、粗利が上がる方法をあの手この手で探して試そう。
⑤ 既存顧客の満足感を維持し、高め、繰返し購入(リピート、ロイヤリティ)を維持・継続する。そのための顧客情報の収集と蓄積と活用の仕組みがあるか。
《チェック事項》
l 企業の素直さは、お客様に対する反応の良さに現れる。
l 取引するお客様は、ライフサイクルのどの位置に推移しているだろうか?
l 毎年新商品・サービスをいくつ創造しているか?(商品・サービスの開発力)
l 客数の伸び、客単価の伸びの推移は?
l 自動注文(リピーター)や自然増はどの程度あるか?
まとめ
人材育成(能力開発)とは、(知識)×(実践力)
たくさん知識があっても、行動しなけば無知となんら変わらない。勇気を持てやってみよう。うまくいかなければ、やり直せばいいだけだ。
[ 更新:2008-11-11 11:59:37 ]