不確実な時代となっているが逃げようはない。
来年のことは分からないながらも、今年とはさらに変わっていくことは間違いないのだから、中小企業のトップは具体的に自らが被る変化を予測し、できるだけ客観的につかみたい。そして次年度の経営計画に取込む。見込み違いが起きたなら、気づいた時にスピーディに対応するしかないが、悪いことはイメージして織り込んでおきたい。
厳しい時代が見込まれるのだから、一緒に生き抜きたい得意先には、身内同様に接し、抱える課題や悩みを共有し、共に考え抜いて解決方法を示そう。
心理学者は、「援助交際は、大人が退行して子供がえりしたい心理の投影」というが、心の未熟さのなすことなのだろうか。数年前に児童買春の罪でチャンスを棒に振った知人もいるが、40歳を過ぎて「分からなければいいだろう、自分さえよければいいだろう」では情けない。たとえうまく行ったところで、彼にとって、彼の家族にとって決して幸福ではないと思ってしまう。本音と建前が異なっていては、言動不一致が多ければ、違法行為が表面化するなら、組織に秩序は生まれないし維持もできない。
高級官僚や民間企業のエリートと言われる人の不祥事報道に、俗にいう「良い大学を出たこと」は真の頭の善し悪しにも、仕事の能力にも、性格の善し悪しにも一切関係ないと思ってしまう。
この世の中は、自分の生きたいように生きられるものではないからこそ、帰属意識(我社へのプライド、仕事への誇り、自分の家や文化の尊重)は大事だし、他者との違いをお互いに受容しなければ、お互いに尊重しなければ、お互いが生きにくい。
先が見えない時だけに、バックボーンとなる家系調査も続け、自分史を確認し、自分を認め、自分を肯定して歩んでいこう。