仕事ができない経験者

仕事ができない経験者は、えてして自分は仕事ができると思っています。普通以上の実力と思っています。ですから給料も地位も当たり前と思っています。お客様の社長が頭を痛める50代の社員と面接すると本当にそう思います。あなたの周りに思い当たる人はいませんか。

 ワイキューブ代表の安田佳生さんは、この「仕事ができる」という思い込みそのものが「できる人」になれない最大の理由だと言います。分かりやすい明快な表現でいいですね。仕事ができないことを自覚できるなら、そのような謙虚さがあるなら、自分のできない部分に気がつき、仕事のできる人間になろうと努力をするだろうともいいます。本人はできているつもりなんですね。
 違ったところで、若くとも中には「私は頭が悪いから、仕事ができないから・・・」とあっけらか〜んとして、毎回ミスを黙々と手直しをし、定時にさっさと帰る部下を傍目に、税理士事務所の正確性・迅速性・効率を求める立場の新人管理者として嘆いていた自分を思い出します。
 「あんなにたくさん応募していたのに、どうしてもっとましなのを採用してくれないのか・・・」と面接担当の上司を恨みがましく思った経験もあります。また「自分の部署で是非使いたい」と言いながら、採用後「期待したほどじゃないから、お前のところで育てろ」と回された時には、内心怒ってしまいました。面と向かって年長の幹部に逆らえるわけもなく、黙々と対応していた20年前の管理者初心者マーク時代を思い出します。


[ 2008-11-04 16:48:37 ]


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