上司力とは何だろう?

トヨタのセールスマン新人時代や税理士事務所に転職早々は、周りは先輩と上司だらけだった。時が経ち30歳を過ぎて部下を持つようになる。その後採用面接も行うようになる。部下の立場から上司を見、その後部下を持つ経験から感じたことをと少し書く。

 上司と部下の関係で仕事をプラスに働かせるには、まず@上司は部下に関心持つことだ。部下の関心や興味を知り、部下の仕事上の良いところも悪いところも冷静に受け止めること。そして部下の何が強みで、我社ではどんな適性があるのか、会社の将来にどのように関わり、お互いが活きる可能性を見極めることだ。上司が部下を生かそうと思い、場を与えない限り、若い部下が勝手にグングン伸びることはない。自分に興味を持ってくれない上司のために、一生懸命努力する部下はない。

 A自分の部下が壁や失敗に直面した時、その問題解決に部下が自分の頭で考え、解決策まで考え抜くように気配り心配りをしよう。そんなサポートをしよう。企業内にはOJTという教育方法がある。これは上司が部下と一緒に考え、一緒に行動することに価値がある。部下と接する時は、常に部下が伸びる育成の場としていこう。とするなら、必要な情報は部下に惜しみなく与え、時には自立のために部下を厳しく指導することもあるだろう。部下は大切にしても、甘やかしてはいけない。自分の頭で考える癖がつかないと、思考停止人間、考えずに依存する人、ぶら下がる人を増やすだけだ。

 B部下には失敗の経験をさせ、その時の部下の気持ちの動きを察し、メンタルアプローチをしよう。もし、部下がイキイキと明るく働いているなら、それには理由があるし、同じように沈んだ暗い表情で仕事をしているとしたら、それにも理由がある。その理由を感じ取る力が上司の気づく力だろう。人が働くその背景には必ずその人らしい動機(理由)が伴う。そこに気づけなくては部下の動機付はできない。

[ 2008-10-13 13:05:29 ]


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