今の時代、新規開拓は簡単ではない。
今の時代は、旧来のモノは市場に飽和している。「持っていないからぜひ欲しい」というものがどれだけあるだろうか。
値上げは困る、値上げは嫌だという。一方、口にださずとも転嫁が必要な値上げは仕方がないとも思う。
これは当然の消費者心理。私もそう思うから、必要な時に、必要なものを、私が妥当と思う(納得できる)値段で選ぶ。
欲しいものは買うが、買えない時には買わない。いらないもの(不要な物)も買わない。
企業の販売(営業)現場では、売上を伸ばしたいのだが、その前に既存顧客の売上を維持したい。そのためには、我が社の商品に満足している顧客に、更にプラスαの満足をプレゼント(与える)するスキルを磨き続けよう。プラスαの満足を敏感に気づける社員になろう。顧客に何かを投げかけることができる社員になろう。
いろいろな価値観を持つ顧客を、同じ手法で一律に満足させることはもう不可能だ。
マス対応と個別対応の両面戦略が必要だ。個別対応は社員個々人が頑張って欲しい。マス対応は会社側が責任を持って取り組むもの。
顧客は全員が神様でもない。問題社員を解雇するように、共生するに適しない顧客には、お別れが必要な場面もある。
既存顧客が、紹介を下さる、仲間を連れて来て下さる関係をもっと大事にしよう。親子で利用して下さる店になろう。
このベースがあって、新規開拓ができる。これが中小零細企業のマーケティングの基本と考える。