環境適応

企業は環境変化に適応できないと潰れてしまう。

 中小企業であっても、環境変化に適応できないと潰れてしまう。最近の石油資源高、鉱物資源高のコストに与える影響は大きい。だから私が訪問する企業経営者との話には、必ず景気の話が出てくる。
 おかげさまで、私が数年以上かかわる企業は全社黒字を維持している。赤字が近づきそうな時もあるが、必死に知恵を絞り、行動を起こし、わずかでも黒字にしている。トップも社員も実に頑張る。言い訳や責任転嫁はしていない。
 厳しい経営環境の中で黒字を維持する企業、さらに成長している企業の経営者は、景気が良いとか悪いという話で終わらない。環境変化(世界情勢、国内情勢、自分の業界の市場動向等)を自分なりにしっかり見据えている。その上で自分はどのような企業経営を行なうかを、身の丈に合わせ、しっかり、具体的に考え、素早く対策を打つことに知恵を巡らし、適切な人を選び、その人を動かしている。
 時には失敗もあるが、早く修正する。リセットしている。行動することを止めない。「今はじっとしているだけで生き残れるほど甘い時ではない」と認識しているからだ。 この結果、環境変化の中で強い企業となっている。

私が関わる勝負強い経営者には、次の特徴が見られる。是非まねて欲しい。

・経営者としての自分なりの経営観(価値観)を持っている。
・自分の商売に誇りと自信を持っている。
・生き方、働き方の師を持っており、その人たちに敬意を払っている。
・手に入れたいもの、ありたい商売の姿を具体的に考え、書き出し、考えたことは一歩一歩堅実に実行に移す執念がある。
・実践の重要性と継続の重要性を知っている。
・義理を欠かさない。常にお礼が言える。
・企業にとって最も重要な資源は“人”であることを知っている。その人とは、まずトップである自分自身であることも知っている。

[ 2008-09-14 11:50:56 ]


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