「修行とは矛盾に耐えること」
「修行とは矛盾に耐えること」とは、過去の新聞に出ていたにある落語家の弟子の心境です。そのとき私は「トップの補完も同じだなあ」と思いつつ読みました。そこまでしなければいけない場面が、多々あるということですね。
会社で何かを変えようとしても、制度(ルール)を導入しただけでは多くは簡単に変わらないものです。今までと何か変えたい、新しいことをやりたい、という管理職が複数いるかどうかが鍵となります。やる人、行動する人がいない限り、ルールはお題目で終わります。
人が育つ職場では、「一つ上の管理職を超えるのが当たり前」と言う風土があります。そんな気概を持った管理職予備軍、経営者予備軍が常にいないと、企業は持続的な成長ができないのです。切磋琢磨がない組織では、年々戦力はダウンするからです。
文句(不平や不満)を言いに来る部下は楽です。一番困るのが何も言ってこない部下です。何か言っても、確認しても、問いかけても、黙って下を向くだけでは何も分からないし、何もできません。多分その人は、何も言いたくないし、何もしたくないのでしょう。
部下の働きや成長を評価するにも、期末の数値だけで全部は分かりません。プロセスもしっかり見て評価するには、日常から部下との意思疎通を緊密にし、毎日の働きに目配りをすることです。そのツールの一つが日報です。
管理職がプレーヤーとして下に降りて動けば動くほど、部下の活動の幅は狭まるものです。部下が成長し、成果が上るには、部下の能力も大事、意欲はもっと大事です。大変ですが、頑張りましょう。