お客様企業の最近入社の若者

お客様企業の最近入社の若者を見ていると、一件おとなしそうで、素直そうであるのだけれど、年長者の意見をまっすぐ受け止めない人が増えている印象を受ける。30歳代の中堅社員を見ても、一部には人生の真っ向勝負を避け、悟ってあきらめる諦観思想を漂わせている人もいる。

 お客様企業の最近入社の若者を見ていると、一件おとなしそうで、素直そうであるのだけれど、年長者の意見をまっすぐ受け止めない人が増えている印象を受ける。30歳代の中堅社員を見ても、一部には人生の真っ向勝負を避け、悟ってあきらめる諦観思想を漂わせている人もいる。
 専門学校も大学も、一部入試はフリーパスと言われ始めているが、「何のためにこの学校に入学したのか」、「卒業後はどのように社会に貢献するのか(人の役に立つのか)」、「そのために在学中に何を学ぶのか」という想いが私たちの年代と大きく変わってきているような気がする。
 だから、社会に出、企業に入るときに、「何のためにわが社に入社したのか」、「入社後はどのように先輩・上司、取引先の貢献するのか(期待に応えるのか)」、「そのために職務能力をどのように開発するのか」という点があいまいな人が多くなっている。
 流動性の時代、といってすむ問題ではないと感じている。

 積極性やチャレンジ精神の減少は、ベテラン社員に次のような影も落とし始めている。給与や地位がある程度保証されていながら、失敗する可能性の高い困難な技術開発に挑戦する、企業の抱える課題解決に果敢に挑戦する、上司や幹部にも臆せずに自分の意見を言える人が減ってきている。

 多くの中小企業は成果主義賃金体系を採用してはいない。モノつくりであれ、サービスの提供であれ、技術やノウハウの蓄積、伝承を大切にした戦略と長期的な人材育成がこれまで以上に重要になってきた。中小企業には、転々と職場を渡り歩くことを前提とした極端な成果主義は馴染まない。

 技術やサービスは単なる「モノ」ではなく、各企業が長年にわたって培った社会的、文化的産物である。それがその企業の「ブランド」であるはずだ。今の意時代だからこそ、この長年にわたって培った社会的、文化的「土壌」と「気候」を整え、耕し続ける必要がある。

 その一助となるように、今回の研修を創造経営北海道支部 水澤支部長と意見交換をし、企画立案し、皆様にご案内したい。

[ 2006-12-15 10:53:40 ]


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