赤字体質を黒字体質に変えるのは、とても大変です。 大変でも体質を健全に、変えなくてはなりません。
ずっと黒字であったところが急に赤字となった場合は、その原因がハッキリしてることが多いので黒字化への対応方法が具体的にしやすく、社員の行動も迅速なことが多いです。ですから比較的早くに赤字が止まり、元の黒字に戻っていきます。
しかし赤字と黒字を行ったり来たりで、赤字額が黒字額を上回る会社や、慢性的な赤字体質の会社は、赤字となる仕事の仕方が生活習慣となっています。
その働き方が普通となっていますから、黒字となるような働き方や、黒字化を目指しての仕組みの変更、現状把握のための新たなデータ管理を提案し、実行し、定着させようとしても、これらは異常な仕事と感じられ、苦痛で耐えがたいものと受け止められます。よって長続きしません。もとにも戻そうとする大きな力が働きます。
ですから、一時的に赤字が止まっても、一年間持続できない組織であることが多いので、黒字化に取組み1年目は、赤字額が仮に大きく減っても、最後は赤字で決算を迎えることが多いものです。
トップダウンで、強制力も使って、妥協を許さずに進める幹部や現場責任者がいるといいのですが、これまでの管理者の自主性に委ねながらの黒字化となると時間がかかります。
新しい働き方が習慣となるには、新しい知識が記憶され、行動とされ、その行動が日々無意識されて行って現場改善が本物となって行きます。
できない理由(本当はやりたくない理由ですが)山ほど出ますし、最初は嫌々やるので効率も悪いし、無駄もムラもでます。
そこを乗り越えないと、安定黒字の会社にはなって行かないものです。
[ 更新:2024-01-13 11:12:41 ]