吉見事務所通信 2月号から
会社は組織体ですが、会社という特別な固有の実体があるわけではありません。会社のイメージはトップや幹部の動きだけでなく、現場で働く社員の言動によって、取引先が何かを感じ、評価をし、目や耳に入る仕事ぶりが理解信頼されることでプラスのイメージが定着していきます。
経営意思の決定はトップが行いますが、その意思決定を具体的に実現するのは役割を担った個々の社員たちです。
個々の社員たちの日々の働きが、トップの意思決定の実現に沿うように管理統制するのが管理者の役割です。
その土台は、当たり前のことが当たり前にできることです。
どの会社でも、やって良いこととやってはいけないことがあります。
これを守ることは役職に関係なく必須であり、社員としての最低限の義務と言っていいでしょう。
ここに違反があっても、違反者の個人責任があいまいになり、毎回免責や黙認されるようでは、違反が当たり前になります。
これでは会社としての当たり前のレベルが、どんどん引き下げられていくのです。
これでは組織レベルは上がるどころか下がる一方です。
組織としての約束事は、メンバー全員がそろって自分の役割をやり抜くことで成果となって行きます。
その土台は小さなことの徹底、凡事の徹底です。
例を挙げると、挨拶、整理整頓、連絡報告などです。
いい年をして挨拶をしない、返事をしない、自分の身の回りの整理整頓ができず乱雑、連絡や報告も自分からはしない、悪い報告は隠すようでは組織力以前のレベルです。
早い時期に我社の当たり前を躾けることが必要です。
[ 更新:2021-02-11 17:07:40 ]