今回も今月の苫小牧の経営ゼミで取り上げたことです。
「熟練や生産効率の改善による利益の獲得」というと固くなりますが、「生産性の改善や生産性の追求の組織風土があると、利益を堅実に生み出す地力がつきます」、ということです。
以下、具体的に見ていきます。
イ) 定期的な設備更新による旧設備よりも機能性アップによる利潤
⇒固定資産は必ず古くなり、寿命が来ます。
その時に何も考えずに、古くなったから新しいものを買う、壊れたから新しいものにするという会社と、
せっかく買い替えるんだから、何かが前より良くなっていないとダメだよね!
として、省エネ効果、旧設備と合理化や効率化の比較をする、メンテナンスの違いを考える等々、コストダウンや生産量のアップを吟味する現場は、利益を積み増しできます。
ロ) 人も機械も「時間当たり生産性の向上」に取組んで生まれる利潤
⇒現場作業や工場内では「時間当たり」という考えやデータに敏感な現場は、時間当たりの「標準」という物差しを持ち、今期の時間当たりのレベルアップ「目標」を持つから、実際の(毎日の)時間当たり「実績」と比較ができ、実際の(毎日の)時間当たり「実績」の良し悪しを評価するので、改善や改良が進み、利益を積み増しできます。
ハ) 材料の加工や製造段階の分業化や流し方(工程)の改善による利潤
⇒分業という意識がある現場では、自分の前工程と自分の後工程との連携を意識します。全体のスムーズな流れを皆が意識して働くと、改善や改良が進み、利益を積み増しできます。
自分のことしか考えない、自分のペースにこだわり、周りに無関心だと、早すぎたり、遅すぎたりしますよね。
こういう人と一緒にムカデ競争をすると、どうなるでしょうか?
ニ) 専門職化、特殊技能工化、多能工化など個人技能の専門化や向上による利潤
⇒職人芸となるとスピードも品質も平均値をはるかに上回るでしょう。そうなると差別化ができるし、他にできる人がいないとなると値引きされることがないから、利益を積み増しできます。
なお、7月の苫小牧の経営ゼミは18日(水)に行うこととなりました!
[ 更新:2018-06-21 08:52:54 ]