業種によって売上への影響は大きな差が出ています。今は影響が少なくとも、今後もまったく影響がないというところはないことでしょう。
建前論かもしれませんが、私企業というのは本来自由競争の下にあって、自己責任主義を貫いて生き続けなければならない存在です。
今回のコロナウィルスの感染拡大に伴う諸々の出来事も、自社にだけ起きていることではなく、同じ地域で経営を営むすべての企業が同じ状況にあります。
逆境に追いこまれなければ、本当の危機意識をお持ち得ないことが多々あるので、今回の想定できなかった危機対応をいろいろなチャンスに置き換えるという位置づけもあるでしょう。
数は少ないでしょうが、順境にあって「まさかの時に備える」経営のシステムづくりをしてきたところは、その良し悪しが実地で検証できます。
経営システムは、「我々の会社は今何をすべきか?」「我々の会社のより良き社風は何か?」「伸ばすべき企業文化は何か?」という問題意識が底流にあってこそ成功します。
そう考えるなら、今この時期だからこそ、「我々の会社は今何をすべきか?」「我々の会社のより良き社風は何か?」「伸ばすべき企業文化は何か?」をみんなで考えて考え抜く良い機会と言えます。
逆に現場の現実に視点を置いて、この機会に徹底的にムダを追求し、ムダを排除することによって一層の「コストダウン」を成就するという取り組みもあるでしょう。
単なる生産現場における製品の原価引き下げを意味するのではなく、「経営全体のコストダウン」に拡大できるなら、もっと良い成果につながることでしょう。
失敗するケースは、多くは人真似に始まり、人真似で終わっている場合です。
どんな仕事でも、上司と部下の関係は“任す、任される”という信頼関係がないと成就しません。
この機会に、本気で、周囲を巻き込んで、働きの質、管理の質、経営の質に磨きをかけて行きましょう。
[ 更新:2020-04-14 09:38:15 ]