城山三郎氏の「打たれ強く生きる」を読んで
今の東芝は横において、岩田弐夫 さんという経営者がいらっしゃった。
1910-1992 昭和-平成時代の経営者。明治43年2月18日生まれ。
昭和9年東京電気(現東芝)に入社。石坂泰三社長の秘書をつとめる。土光(どこう)敏夫社長に抜擢(ばつてき)されて専務となり,51年社長。不採算部門の見直し,関連会社の経営刷新などで同社の基盤を強化した。
63年日本たばこ産業の初代会長。平成4年10月22日死去。82歳。愛知県出身。東京帝大卒。
以上、https://kotobank.jp/word/%E5%B2%A9%E7%94%B0%E5%BC%90%E5%A4%AB-1056822 からの引用です。
城山さんは、この岩田さんの心境がよく表れている句として次の二つをあげていました。
「おでん酒 すでに左遷の 地を愛す」 「熱燗や あえて職場の 苦はいわず」
人には本人にしか分からない、いろいろなことがあるということですね。
城山さんは、良寛さんも引用していました。
「災難に遇う時期には災難に遇うがよく候。死ぬる時節には、死ぬるがよく候。これはこれ、災難をのがるる妙法に候」
ここまで達観するには、凡人の私にはなかなか大変そうです。
城山さんは次のようにも書かれています。
「宗教を経営に持ち込んではならないが、宗教心のある経営者には、一種の打たれ強さ、芯の強さがある」
[ 更新:2017-11-20 15:17:56 ]