坂口安吾著「風と光と二十の私と」より
還暦を過ぎると、昔の高校や大学の同級生で教員や公務員になった人たちは定年退職をされました。
若い時は交流があった人も、中年以降は年賀状だけのおつきあいが圧倒的で、長く教員や公務員生活を送られた方が、どのような雰囲気や物言いとなるのかは分かりません。
ただ、坂口安吾著「風と光と二十の私と」を読んでいて、次の文章が引っ掛かりました。
引用開始>
小学校の先生には道徳観の奇怪な傾向がある。
つまり教育者というのは人の師たるもので 人の批難を受けないよう自戒の生活をしているが、世間一般の人間はそうではなく、したい放題の悪行に耽っているときめてしまって、だから俺たちだってこれぐらいはよかろうと悪いことをやる。
俺のやることはたいしたことではないと思いこんでいるのだが、じつは世間の人々にはとてもやれないような悪いことをやるのである。<引用終了
小学校の先生や教育者というのは横に置いて、何かこのような理由づけで、自己肯定、他者否定を当然としている人っていませんか?
[ 更新:2017-11-01 12:20:08 ]