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10月29日の雑感(城山三郎氏のスイス)

作家の城山三郎氏は、昭和52年の随筆でスイスのことを次のように書いていました。興味を持ったので紹介させていただきます。

スイス人に言わせれば「金銭は人間の魂である」・・・命に代えた金貨となると、私には実感がわきません。
「財産のあるところに悪魔が居る。財産のないところには悪魔が二人居る」・・・聖書の理解は乏しい私ですが「悪魔」の一人、二人という使い方は面白いですね。
プロテスタンティズムの観点で「神の寵愛は、教会や免罪符などによって与えられるものではない。勤勉に働き、得たお金で安逸をむさぼることなく、さらにひたすら仕事に貢献することこそ、神によって召される道である」…勤勉の勧めは分かるのですが、神に召されるとなると、実感がわかないですね。
城山三郎氏は昭和51年当時のスイスを次のように表現しています。
「スイスはストライキはほとんどない。土地も資源も食料もない国民としては、人一倍勤勉に働く他ないのではないかと、ひとりひとりが自覚し、懸命に生きている感じ」…これは日本人もお手本にしたいですね。
最後に「民主主義に英雄は要らない。それに英雄は余計な金がかかる」…これは面白い表現です。

[ 更新:2017-10-29 09:35:17 ]

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