中小零細企業で企業統治(ガバナンス)がどうのこうのと、話題になることは少ないですね。意識していないところも多いことでしょう。
企業統治(ガバナンス)を維持しようとすると、厳格な決算監査や内部統制、大手企業では社外取締役の設置、投資家向け広報(IR)などの費用が掛かりますよね。
最近耳にしなくなりましたが、日本版SOX法による内部統制は、現在はどのように運用されてるのだろうか?
当時はこれが本当に意味があるのだろうかと思ってしまうのが私です。人を信用しない仕組みに見えましたし、自分はここまでやったから免責ですよ、というためのものに感じたからです。
厳格に内部統制を実施するということは、人員も必要ですし、手間暇もかかるし、組織を疲弊させる印象を持ったのです。当時推奨した人たちは、費用対効果をどのように検討したのでしょうかね。
シンプルに考えるなら、常に良い経営をすることを目指し、その結果起業価値が高まることが譲れない目的で、企業統治(ガバナンス)の仕組みを完璧に運用することが目的ではないと思うのです。
新たなルールや仕組みをつくり、厳格に運用しようとすると、そこには人も必要ですし、当然時間も費やすこととなります。
人や時間がムダ(こう言ってしまっては失礼ですが)に使われると、ビジネスチャンスも逃すのではないでしょうか。
問題が起きないように、不祥事が起きにくくしようとがんじがらめにすると、良い事も起きなくなるし、何もしない方が安全となりませんかね。
リスクをにらみながら行動し、いろいろ試すことで、今までなかった新たなものや良いものが得られるのが経営の実際と思うのですが…
[ 更新:2017-08-10 11:36:03 ]