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エッシャー展(札幌芸術の森美術館)観てきました 

3連休に出かけたせいか、美術館はとても混んでいました。

エッシャーは錯視の効果をもちいた作品(俗に言う騙し絵)を数多く残したオランダの版画家と、私は思いこんでいました。
エッシャーは若かりし時にハールレムの建築・装飾デザイン学校にまなび、木彫技法を身につけたそうです。
展示されていた最初の構図の取り方、下絵の描き進め方、習作の数々を観ると、まさに製図という感じでのものが多数ありました。その後、石版と木版の技術も修得されたとの解説でした。初期の作品には、写実的な風景画や人物画が多数ありました。
以下はhttp://www.geocities.jp/meto178/illusionslide.html の引用です。
その後、「内面的ビジョン」に創作の関心がうつっていき、図案化された魚や鳥のイメージが、画面全体に隙間なくからみあって反復されるといった、精緻で洗練された図柄が多くなる。
1940年以後は、いちだんとシュールレアリスム風の雰囲気が濃厚になっていく。その典型例は、奇妙な建物の階段をのぼっていくと、いつの間にか下の階にでてしまうといった類の、「錯視」を利用した作品群である。
彼は自作について「私たちをとりまく謎について深く考えをめぐらし、自分の見たものを分析した果てに、私は数学の世界にたどりついてしまった。この厳密な科学については、私は勉強したこともないし、知識もまったく持ち合わせていないが、自分の同僚よりも数学者に共感をおぼえることが多い」と述べている。確かに、彼の作品は数学者や、視覚に関心をもつ心理学者の注目をひいてきた。1960年代にはいり、一般の人々にもエッシャーの作品は大いにもてはやされるようになる。
<引用終了
スペインのアルハンブラ宮殿のモザイク壁画に大きく触発され、独特の幾何学模様となっていったという解説は印象的でした。
私はアルハンブラ宮殿のモザイク壁画に何もく触発されませんでした。凡人ですね・・・
エッシャーの作品は、今から20年ほど前にハウステンボスに行った時に展示があり、ゆっくり楽しんで観てきました。その後、妻と一緒に行った時にはエッシャーの作品展示がなく、がっかりした記憶があります。
今回は人ごみの中の観賞となりましたが、エッシャーの年代に居る作風の変化を学ぶことができ有意義でした。

[ 更新:2016-09-20 08:14:01 ]

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