創造経営コンサルタント吉見 - head

経営コンサルタント吉見からのお知らせ

昨日の苫小牧の吉見ゼミで取り上げたこと

大企業を相手に勝ち目のないことは話題にしない!

少人数ながら、いつものメンバーで約2時間半、資料を基に1時間半、メンバーの情報から質疑と意見交換と続き、今回も楽しく学べました。
今回は、昨日の経営ゼミで冒頭に再確認したことを紹介します。
まず、小規模零細企業は、「大企業を相手に勝ち目のないことは話題にしない!」という当たり前のことです。
言っても仕方のないことを、何度繰り返して言ったところで、現実は変わりません。
小規模零細企業ができないことを、社員が売れないことや、競争に負けることの言い訳や責任回避にするのは絶対やめようということです。
まず、資本力、資金力が全く違うのですから、規模の経済性で小規模零細企業が勝ち目はないし、同じ土俵にも乗れません。
大企業並みの、豊富な種類の商品展示や、あらゆるサービスメニューを持つこともできません。
次に、採用段階で優秀な人材が来ることはありませんし、来たとしても訳アリです。
優秀な若手を指導できる先輩上司も、社内には滅多にいません。優秀な若手が将来を悲観して、早々に退職するか、現場の現実にどっぷりつかり、優秀だった能力を埋没させるか、錆びつかせることも多いものです。
ですから、これらのことを口にするのはやめましょう、ということを確認を最初にしました。

小規模零細企業にあって大企業に無い点は、まずトップと社員の距離がとても近いことです。社員はトップの言葉を常に耳で聞き、トップとタイムリーに言葉を交わせる(意思疎通ができる)というメリットがあります。ですから、トップは自分の言葉と、行動見本を武器にするといいですね!小規模零細企業のトップは、舞台監督であり、脚本家であり、主役なのです。
次に、お客様との距離も近いですね。よって、顧客の個別ニーズを対面で感じて把握できるので、スピーディにトップにフィードバックすることで、市場(顧客・お客様)に迅速に対応できます。トップと社員が、一体感があり、連帯感があり、助け合い育てあう関係にあれば、顧客・お客様への提案力(特に速さと親身さ)には、相手の気持ちを動かすものがあります。
顧客・お客様の問題や悩みの解決に、何度も、何度も一緒に取り組むことで、切っても切れない関係になっていきます。
これが小規模零細企業の、最大の差別化要素です。

この小規模零細企業の最大の差別化要素を強みとして、自社のローカルエリア内でこの点を評価して下さる顧客・お客様との関係性を深め、広げていくことを願って、マーケティングの各論をいろいろ試していきましょう、というのが昨日の経営ゼミの前半部分でした。

[ 更新:2015-08-29 15:34:37 ]

その他の記事
記事のインデックスに戻る
ページのトップへ
創造経営コンサルタント吉見 - foot