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部下の哲学  江口克彦著(PHP)を読んで その2

仕事が出来る、出来ないの差は理解力の差が大きい。与えられた仕事や上司の指示に対して、いかに早く、いかに深く理解できるかの差だ。


7.シャープ
・仕事が出来る、出来ないの差は理解力の差が大きい。与えられた仕事や上司の指示に対して、いかに早く、いかに深く理解できるかの差だ。
・会社の仕事は、トップクラスの人間に焦点を当てて進めざるを得ない面がある。平均的な社員に合わせていては、企業間の競争に勝てないし、成長も発展もない。
・上司にいつまでも小言を言われ、叱られていては、一流のビジネスマンにはなれない。シャープさに欠ける社員は、仕事に対する真剣さに欠けていることが多い。
・常に頭の中で仕事のシミュレーション。次はどうなる、どう動く、問題が起きたらどう対処する、この仕事が成功した後はさらにどう動くかいつもイメージしよう。
・出来る部下は「この方法は失敗しました。次はこの方法でやろうと思いますが、いかがでしょうか。」、普通以下の部下は「この方法は失敗しました。次はどうしましょうか。」
・先々の不安は常にある。松下幸之助は言った。「60%の確信と見通しがあれば、その判断はおおむね妥当と見るべきである。人間として見通せるのは、せいぜい60%がいい所だ。だからその後は、熱意と勇気と行動力で補うことが大事である。」

8.聴き上手
・上司が何度も同じ話をするということは、少なくとも上司の関心がそこにあると思え。

9.叱られ上手
・まったく期待しない人間には叱る気にならない。叱る労力を使うことさえ無駄と感じるからだ。

10.他人を立てる
・必ず誰かの手を借りて仕事が仕上がっている。その不足を補ってくれた人たちに思いを馳せ、そこに感謝と思いやりの気持ちを持とう。なぜならば、仕事全体を見た時に、その仕事に求められる点数は常に100点だからだ。ここが学校の成績との大きな違いだ。
・自分だけで成し遂げたと思うような仕事でも、実際は多くの人の手を煩わしているもの。
・私たちは知らず知らずのうちに、他人に迷惑をかけたり、お世話になったりしている。人間社会とは、小さな迷惑をかけ合い、小さなお世話をし合いながら生きているものだ。
・信頼しつつ、感謝しつつ、自分たちの能力を出し合って行こう。

11.けじめ
・ けじめがあればこそ人間関係に適度な緊張感が生まれる。
・言葉の暴力は、時に身体的な暴力よりも長く残るものでもある。
・離婚理由でよく性格の不一致と言うが、性格など一致しないのが普通だろう。
・時間と金と人間関係のけじめをしっかりつける。

12.工夫
・ 人間は工夫する能力を持っている。過去の成果に工夫を加え続けることで、限りなく発展を続けて来ている。仕事も上司や先輩から、これまで受け継がれてきた方法論(仕事の進め方)が伝授される。長年にわたって培われてきた経験や伝統は、それなりの合理性を持っている。
・だが、過去のやりかたが常に最善と言う場合とは限らない。自分自身が工夫を加えるという、模索工夫の努力が仕事の主体を自分に移す過程である。指示された一つのやり方しか知らなければ、それでうまくいかなければ行き詰まる。不平や不満をいくら言っても解決にはならない。現状を改善する能力がない人のやることだ。
・社員一人一人が工夫をすると会社は成長するし、お客様に喜ばれる仕事になる。

[ 更新:2013-04-28 14:02:09 ]

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