創造経営経営吉見ゼミで使った資料の続きです
2. P-D-C-A管理
現場力がついたかどうかは、損益が改善されたかどうかで評価する。損益にプラスに表れなければ、現場力はついていないと判断する。
一人一人の責任(期待する役割、成長目標)を明確にし、自分の問題として担わせる。全社の計数目標を個人別に分解する。個人の集合が組織を作っているように、個々人の損益や生産性の集合が全社損益と生産性になっているという事実があり、その確認のためのテクニックが会計(計数・数値)である。税務申告のためだけの経理は経営の会計ではない。そのために、毎月毎月、原因・対策・結果を現場に「見える化」する。
何事も目的を持って、何事も教育の場として取組む。たとえば清掃も、目的は潜在する危険を探し改善へつなげるために行なっている。そのことを自覚させるように、トップも一緒に清掃に取組んでいる。
改善を進め、生産性の向上によって削減した時間は教育訓練に活用する。自修自得、自己啓発を持続できる人間は少数だからだ。労働時間、残業時間を個人別に「見える化」する目的もそこにある。
ただ残念ながら現実には、「場」を設けても活用しない、できない社員はいる。本人なりに努力はするが、どうしても回りのレベルより見劣りする人間も出てくる。現在の激しい競争の中で会社が生き残るには、「会社のルールが守れない人間は要らない人間である」ということは徹底している。
3.T流重要管理事項
①データのためのデータであってはならない。
②データを解析し、3直3現を実直に実践する。
③グラフはシンプルに現場の目線で。(但し、幹部用はその数倍から10倍のデータが必要)
④生きた(常に新しい)統計表にする。そして常にコスト改善に注目させるように「見える化」する工夫を怠るな。
⑤グラフ化はできる限り金額化する。損益計算は金銭計算だからだ。
⑥計画・実施・確認・改善は、常にトレンド管理(相互に関連付けて)をする。
⑦常に稼ぎ出す現場のために(改善すると現場が楽になることを願って)見える化をする。
⑧数字だけを大切にするのではなく、稼ぎ出す人を大切にする心があって、成果に結びつく。
⑨すべての結果は決算書に現れる。
[ 更新:2013-04-19 19:22:05 ]