今年も一年、何卒宜しくお願い申し上げます。
私は年初の仕事初めに当たり、どういうメッセージを発しようかいろいろ考えました。皆様もきっと同じお気持ちで、年末年始を過ごされたことでしょう。同じメッセージを発信しても、聞く方たちは皆個性があり、個々人の違いがありますから、微妙に違って伝わっていくものと思います。その中であっても、社内に発信する場合は、今社内で何ができて、今社内で何ができないのかは共有できるはずです。そして、今年一年に社内でできること、社内で質を高めること、社員一人ひとりが一生懸命やることを、共通目標と個人目標として具体的に示していきましょう。
メッセージを発信する方は、摩擦を恐れないでください。伝える社員さんが40歳以上の場合、自分の言動には自分で責任を持つ厳しさを持つように付け加えてください。勇気をも持って今年をスタートしましょう。今年一年、社員さんの個々人の能力や努力、工夫によってやり始めたこと、やり続けたこと、その結果できたことをしっかり見て、肯定し、ねぎらい、個々人の人格を大切にして行きましょう。
できるなら3年後を見据えた計画と連動性があると良いですね。各論としては、(1)新たな法規制や予想される危機やリスク、経営環境の変化に合わせた商品やサービスの取捨選択の方針(選択と集中)、(2)事務作業も含めた継続的なコスト削減とダウンサイジング、(3)身の丈に合ったITも活用した情報スキルやネットサービスの取組みなども、各社の現状に合わせて社内にアナウンスしていただきたいと思います。
次は少し硬い表現となりますが、「経営とは現在我社で働く人たちの知的水準と技術水準のもとで、今持っている生産設備(有形固定資産)と人材(労働力=人的資本)を徹底的に活かし、顧客ニーズに結びつけるものを提供し続ける力で決まります。」 この土台は「今」をきっちり生きて、「今」をきっちり働くことです。
そして、全く何もせずに何年も売れ続ける商品もサービスもありませんから、次に何を生み出せるか? 我社にはどのような潜在力があるか? という点が今年も問われます。自分の置かれる状況は変わっていくのが当たり前ですから、去年の実績が今年も当然に得られるという保証はありません。リスクがあるのが当たり前です。
だから、トップも社員さんたちも心を強くもって挑戦し、会社の目標も一緒に達成し、その勢いで個人の夢も、一気に叶えていく今年としましょう。
[ 更新:2013-01-19 09:11:11 ]