6月中旬にアルテ・ピアッツァ美唄へ行ってきました。前から一度行って見たいと思っており、今回高速道路無料の社会実験終了前に駆け込みで出かけました。
アルテ・ピアッツァとは、イタリア語で「芸術の広場」を意味するそうです。この施設は、旧炭住の子供達のための栄小学校の廃校ですが、校舎1階は幼稚園として今も使用されています。私たちが行った時は、この玄関口に子供さんを迎えにお母さんたちがたくさんいらっしゃいました。アルテ・ピアッツァ美唄は、1981(昭和56)年に廃校となった旧栄小学校の建物を活用して開設された、自然と調和したミュージアムです。廃校になる前は、主に炭鉱従業員の子弟が通学したであろう学校部分の2階が展示施設になっていました。私が子供の頃通った、西芦別小学校の校舎(現在は廃校)を懐かしく想い出して見てきました。校舎内部と敷地の庭に、彫刻家安田侃氏の作品が手の触れられる状態でたくさん陳列されています。旧体育館では演奏会なども開催されるとのことです。2万㎡もの広さがある交流広場は市民の憩いの場所としての機能も持つそうですが、当日は福祉関係の団体や視察団体のバスが来ていました。周辺の自然が豊かなので、四季を通して美しい景色が広がっているのだと思います。当日はスタッフの方が草刈りに励んでいました。
以下アルテ・ピアッツァ美唄のホームページから引用します。
http://www.artepiazza.jp/about/
訪れる人々は、初めて来た人でもどこか懐かしい気持ちがするという。
安田はいう。「アルテ・ピアッツァは幼稚園でもあり、彫刻美術館でもあり、芸術文化交流広場でも、公園でもあります。誰もが素に戻れる空間、喜びも哀しみも全てを内包した、自分自身と向き合える空間を創ろうと欲張ってきました。この移り行く時代の多様さのなかで、次世代に大切なものをつないで行く試みは、人の心や思いによってのみ紡がれます」。
アルテ・ピアッツァ美唄は、自然と人と芸術の新しいあり方を模索し、提案し続け、訪れる人々に自分の心を深く見つめる時間と空間を提供する。それはまさに、芸術の本質に通じている。
皆様が美唄をお通りになる際は、是非一度立ち寄っていただきたい空間です。私が炭鉱の生まれということもあるのでしょうが、不思議にほっとした気持ちになる場所です。
[ 更新:2011-08-02 14:33:10 ]