「天命(天から与えられた運命)を信じて人事(人のなすべきこと)を尽くす」という言葉がある。私たちの身の回りには、なぜかしら良いことも悪いことも、つらいことも、時には理不尽なことさえも起きる。
これは「神から与えられた自分への試験問題なのだから、自分のなすべきことを全力で尽くすべし」という指導を受け、いろいろな試行錯誤をしながら自分自身の昨年から今年、そして来年への取り組み姿勢としている。毎日自分でできる事は他人任せにせず、自分で一所懸命にやるのみ。誰もが鮮明に先が見えない時なのだから、私は目の前にあることに真摯に努力することを優先している。
お客様で成功されている方に今日成功するまでのプロセスをお聞きしても、皆様共通にある日突然成功したわけではない。平素の努力の積み重ね、たゆまぬ積み重ねで、そのうち時が満ちて成功している。私自身、自分に禍が起き、嘆くこともあるのだが、冷静に振り返るとその日の偶然で禍が自分に起きているものではなく、以前よりその予兆があったことに気づける。運(チャンス)をつかめるかどうかもきっと同じことなのだろう。仮に運に恵まれていても、運が自分に接近してくれ、その近付いた運をしっかり自分の手でつかみ取るだけの意思と行動がなければ、運は自分の横をすり抜けるか、自分の手から滑り落ちてしまう。今振り返ると、私はこれまで随分もったいないことをしてきたものだと思う。
今年は関わる方にこう言っている。「私は今年強く生きることに決めました。だから皆さんも従属的な生き方ではなく、今年は主体的な生き方をしましょう。色々な場面で単に振り回されるのではなく、自分で状況を良くなるように、自分から変えるよう働きかけよう。与えられた環境に自分を適合させていくのだと、覚悟を決めて毎日を過ごしましょう。誰しもただ一度の自分の人生なのだから・・・。」
今年は昨年以上に心の弱さはマイナスを生むような気がしてならない。表面的に楽観的に物事を見るのではなく、一歩も二歩も踏み込んで、少しでも本質に迫るように物事を見つめよう。「変化に合わせて行くから運が自分に味方するんだ!」と信じよう。例えば、コストダウンでも仕事の質の追求でも何でもいい。自分が自分のこれまでの限界に挑戦し、自分の能力を磨き続けることを今年も続けよう。ある日振り返ると、今より必ず良くなっている。
[ 更新:2010-03-02 10:43:55 ]