今が不幸でも、ささやかでも幸福になりましょう。
自分がうまく行かなかったことを、失敗したことを、嘆いて、悔んで、へこんで、根暗で、自己否定の強い人が、その後素晴らしい人生に脱皮したという事例を私はまだ身近では知りません。人生ではいま起きている事は1つ、「良いことも悪いことも、今の自分に必要だから与えられている」ということのようです。
悪いことには思えるのですが、本当は悪いことではないようです。例えば会社が赤字であるなら、黒字転換するためにやるべきことはたくさんあります。そのやるべきことの中から、できることや急がねばならないことを絞り込んで、集中的に取り組むということができます。利益が出ていないからこそ、目的を絞り込んできることがあります。良い時でなければできない事があるように、悪くなったからこそできる事があることを喜びましょう。
確かに今だけを見ていると不幸で不遇だけれど、それをどうしたらプラスに転換できるかが分かれば、幸福に変わります。それを創造経営では「悲喜転換」と表現しています。
誰でもそれぞれに理想や夢があります。努力の末、やっとそれにたどり着いたら、安堵感から虚脱感に陥ることもあります。また、予定外の決算賞与がでた、それも過去最高金額ででた!でも、一ケ月も経つと「私はこんなに働いて成果を出したのに、あいつより会社に貢献したのに、この程度か…」と不平や不満を持つ人が結構います。人間は、自分がかわいくうぬぼれもありますから、これで良いということはないのかもしれません。ただ不幸なのは、変わることのない過去を引きずることです。
過去に強いこだわりを持つ人をよく観察すると、その人ならではの何らかの強い不平や不満やコンプレックスを持っています。しかし過去と他人は変えられません。変えることのできない過去の物事や他人に何か言って、何とかなるものでしょうか。何ともならないことにこだわるより、何とかなるこれからのこと(将来・未来)に、自分から、なりたい自分になるために、まず行動を起こしましょう。一歩前に踏み出しましょう。不幸なことばかり考え続けると、不幸はさらに募ります。
[ 更新:2009-10-05 09:00:13 ]