創造経営コンサルタント吉見 - head

経営コンサルタント吉見からのお知らせ

睦月1月を終えて、如月2月の始まりにあたり

(1)趣味:音楽 (2)新年会のお話し (3)エコシルフィ (4)向き合う

(1)趣味:音楽…①1月7日は雅楽。私が聴くのは今年で3回目の伶楽舎の演奏。舞楽「蘇莫者」では、元宮内庁楽部主席楽長 薗隆博氏の舞。この舞は薗家に代々一子相伝で伝わるもので、観る事ができたのは極めてラッキーらしい。最後の曲は昨年初演の「桜樹峨峨」。これは池辺晋一郎氏の作曲。この日は池辺晋一郎氏本人も登壇してスピーチ。札幌にも仕事場を持つという池辺氏は、得意のダジャレを交えて軽妙に曲紹介を行った。私には雅楽の曲はみな似たような印象を受けるのだが、年初に気持ちを改めるにはとても良いコンサートと思う。
②16日は数年ぶりに札幌消防音楽隊のコンサート。カラーガーズ隊リリーエンジェルスとの行進のフォーメーションというのか、隊列の組み方は見事で美しいと感じる。振付師なり指導者の力と、演ずる音楽隊とカラーガーズ隊の日々の努力と訓練の結果が見事な調和となって魅せてくれるのだと思う。何事も日頃の精進が欠かせないことを教えてくれた。
③24日は北海道電力がスポンサーの苫小牧ウィンドアンサンブルの吹奏楽コンサート。アマチュアとはいえ、聴くたびに音が良くなっていると思う。今回はゲストにプロのクラリネット奏者黒岩真美氏が参加。彼女はシエナ・ウィンドオーケストラに所属し、フランスの音楽コンクールで何度も一等賞を受賞されたようだが、ラプソディ・イン・ブルーとシング・シング・シングでは見事なソロを聴かせてくれた。プロの仕事の質の高さを示してくれた気がする。私達もプロとしての仕事の質の追求を怠ってはならないことを教えてくれた。

(2)新年会のお話し:(イ)1月8日は道中小企業家同友会の新春シンポジウム。パネラーの60~70代の三氏のお話は年齢を感じさせない力強いものだった。三氏とも「自分の意思で、社員と一緒に環境を開拓していこう」という気迫があふれていた。良い刺激をいただいたので、三氏各々の総括を簡単にご紹介する。

①㈱エミヤ 三神純一会長…得意先訪問が原点であり、現場での得意先との対話が大事だ。他業種がやっていることで我社に応用できるものがないかリサーチを怠らない。今は諦めたらおしまいだから、諦めない心、執念を燃やし、勇猛果敢に進むが、タイミングをはかることもポイントだ。

②㈱ダテハキ 守和彦会長…単なる過去延長は終わり、今は創造的に行動することだ。自分流で他社との違いを明確にし、思うことは即行動する。思うようにならぬ時は、ではどうするのか繰返し考えて取り組む。場合によっては時間もかける。主戦場のシーズンで勝てる要素に集中する。

③㈱ユタカ商会 本郷利武社長…人育て、能力開発、豊かな人間性に磨きをかける。そのためには「自分育て」を先行させる。今学ばないと、時代に従属・隷属することとなる。自分の未来、自分の明日は、志を持って自分が切り開くもの。その時、その志を共にする仲間と、靴の紐を結びなおしてまた歩く。

(ロ)14日は日本創造経営協会の新年会が東京で行われた。今年の誓いを発表されたお二方の役員のお話しのポイントをお知らせしたい。
① マルソー㈱会長である渡邊喜彦理事は、「今年は日本の素晴らしさの再発見、再認識をしよう。便利なもの、楽なものが本当の良いのか見直してみよう。『労せずに楽をして益することをよしとする姿勢』を反省すべき年ではなかろうか。安易な姿勢から脱し、現実と向き合った経営をしよう。しっかりした規範を持ち、凛とした姿勢を貫こう。自分の人間性の改善から始め、勤勉、節約、自然を畏敬し共生しよう。生きているものは変化があって当り前。苦しい時こそが差別化するチャンス。」とノーワーク・ノーペイの厳しさを持とうというお話をされた。

② ㈱ロジスティック坂尻社長である坂尻邦雄北陸支部長は、「1月1日に墓参をしてきた。今年は人が心温まる会社つくりをする。顧客の需要は減少する中、大手が参入し競争は一層激化している。ある意味貧乏も悪くはないのだから、大手チェーンとは別の『小さな走らぬ物流』を昨年から模索している。右肩下がりの環境ではあるが、私はやると決めたことは必ずやるので見ていていただきたい。」と力強く言い切られた。

(3)折しも雪祭りや氷祭りの開かれる寒い時期である。私がエコシルフィを使い始めて今年で2シーズン目となる。エコシルフィとは創造経営協会会員企業である北上電設工業㈱の開発したもので、室内の空気を対流させ天井と床面の温度差をなくし均一にするするすぐれものである。是非http://www.kitakami.co.jp/eco/index2.htmlを見ていただきたい。私が使っているのは事務所と自宅計3か所、工事不要の家庭用吊り下げタイプだが、室内温度が平準化され快適である。たまにスイッチを入れ忘れると、「今日は冷え込みが強いのかな・・・」と思ってしまうほどだ。北海道の住宅は気密性が高いので、燃料費の節約効果は5%ほどだが身体への負担は少なくなり良いものと思う。興味のある方には信頼できるエコシルフィ取扱い業者(地元代理店)をご紹介させていただくので、是非話を聞いて見ていただきたい。なお、高橋社長は自称「北海道応援団長」。出張で札幌や苫小牧に来られた時には、私たちを励ますだけでなく、中小企業でも事業開発(新商品開発)が必要であることと、やればできる事を熱く語って下さる。昨年秋には要望が強かった「消臭機能付きのエコシルフィ」が出来上がったともお話しされていた。

(4)向き合う・・・1月にお客様を訪問し、いろいろな話をする中で共通する課題があった。それは、取引先であれ、部下であれ、「しっかり向き合わない人が増えている、責任を回避する人が増えている」というものだ。面と向かって相手のせいとは言わないまでも、「自分は悪くない」と保身の自己主張を頑固にする人に辟易したお話しや、目先のメリットだけを見て、2~3年後のデメリットを見ようとしないお話しがあった。課題や問題と向き合わない、お客様と向き合わない、現実と向き合わない、上司や部下と向き合わない、親子夫婦で向き合わない、自分自身と向き合わないことが続くとどうなるのだろうか。そのような人が増えつつある環境の中で、私達はどう生きて、どう働くのかを問われるのが今年なのだと感じている。

[ 更新:2010-02-01 14:56:13 ]

その他の記事
記事のインデックスに戻る
ページのトップへ
創造経営コンサルタント吉見 - foot